2007年7月アーカイブ
東京国立近代美術館で開催されているアンリ・カルティエ=ブレッソンの回顧展
アンリ・カルティエ=ブレッソン
知られざる全貌
De qui s'agiti-il ?
●彼はいったい何者だ?
間近で見るプリントは素晴らしかった。
深い感銘、というより衝撃を受けた。
また、上映競れている映画の中、彼が写真を撮っているシーンがあった。
その素早いリズムとフットワークに驚いた。
映画の中には、写真を撮る上で、いや生きる上で考えさせられる彼の言葉がたくさんあった。
この経験は、しっかりと自分の写真の糧になるだろうか。
ところでどうにもしっくり来なかったことがひとつ。
De qui s'agiti-il ?
「彼はいったい何者だ?」という訳にどうにも馴染めない。
確かにこの回顧展は、アンリ・カルティエ=ブレッソンの全体像を知らしめようとしているのだろう。
一枚一枚の写真に物語があり、膨大な物語が集まり、「彼」という人間を浮かび上がらせている。
しかし、
De qui s'agiti-il ?
という問いは、総体よりも、彼が撮った一枚一枚の写真と、彼の様々な側面にこそ、重きを置いたものに私には思える。
「それはいったい誰のことだい?」
という写真の数だけの問いかけから。
娘は、連休中ずっとスイスから来たいとこたちと遊ぶのに夢中だった。
台風一過の日曜日の午後、娘はいとこたちと残し、妻と息子と私の3人で名古屋に買い物に出掛けた。
買い物が終わるともう夜になっており、そのまま名古屋で夕食。
モロッコ料理の「カサブランカ」。
食後はミントティーを飲みながらのんびり。