サハラの旅から戻り、改めて砂漠の友人たちを写真に収めたいと始めた写真ブログ

2007年12月アーカイブ

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幾年月
人の営みを見下ろしてきたのか

今回の写真は、首を切られたばかりのヒツジだ。
床には血が広がっている。
人によっては凄惨な光景と感じるかもしれない。
そのためトップに表示せず、かつ小さく表示している。

ワガドゥグで暮らしていた時、居候や客が多いこともあり、我が家ではほぼ毎週、一頭のヒツジを殺していた。
年間50頭近いヒツジを殺していたことになる。

内蔵はその日に、肉は保存して、少しずつ食べた。
頭や脚は、煮込んで翌日の朝食べた。
時々近所の貧しい人たちに肉を配ったりした。
皮は、 革細工に使う女性たちに譲っていた。

だからこの写真は自分にとっては、かつての日常のワンシーンでもある。
自分が生きるために犠牲になってくれているものに感謝を忘れないようにしたい。

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カフェでシーシャを楽しむ男

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車を被う布の模様に
異国を差異を感じたが
少し引き上げられた布の弛みが人間臭く
なぜかほっとした

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人の手ですり減った壁は
何世紀そこにあるのか

ゴミの吹き溜まったこの扉は
もうどれだけ開けられていないのか

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「あの家にはきっと幸せな団欒がある」
古いけれどゴミのない玄関と中庭を見て
そんな独り言をいいながらシャッターを切った

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下町の無人の路地
しかしそこには
汗を拭いながら働いていた男
男の視線を感じながら歩き去った女
笑い声を上げながら走り回っていた子どもたち
そんな昼間の人の気配が残っていた

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