日本に戻り暮らし始めてから、サハラ再訪まで

2003年3月アーカイブ

1 2 3 4 5
>>


アスクレピオスの杖

| コメント(0) | トラックバック(0)

市内で救急車を見かけました。
消防署、Ambulance(救急車)という文字とともに、EMSという言葉と、青い星型の中に白い杖に巻き付いた蛇
のシンボルマークが書かれていました。
「杖に巻き付いた蛇」のシンボルは、サヘル地域でも広く医療組織のシンボルになっています。
とても懐かしく思いました。

あの杖に巻き付いた蛇の由来をご存じですか。
毒蛇にかまれると危ないから、じゃないですよ。
ギリシア神話に由来するお話ですが、サヘル地域でもポピュラーなシンボルなので取り上げてみます。

爆音

| コメント(0) | トラックバック(0)

暖かく柔らかい日差しを浴びていると、頭上に爆音が聞こえた。
見上げると北に向かって飛んでいく旅客機だった。

飛行機の爆音をのんびりと眺められる幸せを本当にありがたいと思った。
今この瞬間にも、爆音を聞く度に爆撃による恐怖を感じている人々がいる。
爆撃によって既に命を失ってしまった人がいる。

サヘルでも、爆竹を聞けばカラシニコフの銃声かとおびえる子供たちが今もいる。
そんな恐怖を知らない子供たちばかりの時代は来るのだろうか。

サヘルと日本を往き来していると、食事、気候、言葉、習慣などいろいろな違いがあります。
サヘルを知ることで、それまで意識していなかった日本の暮らしについても再認識したり、驚くことがあります。
それから、サヘル、日本だけではわからないけれども、もう1か所フランスを含めたりすることで初めて気がつく、サヘルと日本の近さ、というものもあります。
3角測量と同じですね。
そして、最近フランスを3点目において、ようやく気がついたのが、日本と妻のトゥアレグ社会(おそらくモシ社会も)はどちらも高文脈文化の社会だと言うことです。

慣れないこと

| コメント(0) | トラックバック(0)

日本とサヘルの習慣の違いについて書きましたが、普段の生活では、私はあまりそのズレに悩まない方だと思います。
日本からマリへ行った時、あるいはマリから日本に来た時、車を運転すると、初めての交差点では
「あれ、侵入するのは右車線だっけ、左車線だっけ」
と悩みますが、ふたつ目の交差点では大丈夫です(え?!十分危ないか・・・)。

言葉の切り替えや、食事の違いも苦になりません。
道路を渡る時も、右から見るか、左から見るか、割と自然に切り替わります。
でもどうしてもうまくいかないことがひとつあります。

今日、アメリカ人の13歳の少女のとても素晴らしいスピーチ(英文)を知りました。

アメリカ合衆国によるイラク侵攻が始まってから、このサイトのヘッダに「戦火の子供たちを思う : Pensez aux autres comme soi-me^me」と付け加えました。
他者の苦しみを自分のことのように考えられる「イマジネーション」を持ちたいという願いを込めました。

彼女のスピーチは、そんな私の気持ちを何10倍もわかりやすく上手に表現しています。
スピーチの和訳を転載させていただきました。

ワガドゥグのピザ

| コメント(0) | トラックバック(0)

昨日、高文脈コミュニケーションの話でブルキナファソのモシもそうではないかと書きました。
そう書いて思い出したエピソードをひとつ。
アカデミックな分析じゃなく笑い話として聞いてください。

サヘルで働いていて、経験から学んだ教訓がたくさんあります。
・一度にたくさんのことを頼んではいけない
・ひとつの依頼の内容が10のときは、20くらいの説明をしておく。
などなど。

例えば、セネガルのダカールやコートジボワールのアビジャンでマルゲリータ・ピザが食べたい時は、頼む人に
「マルゲリータ・ピザを買ってきてください」
だけではうまくいかない危険が高いです。

殺すこと、生かすこと

| コメント(0) | トラックバック(0)
それにしても、アメリカは軍事評論家が誰一人予想できなかったくらい圧倒的な軍事力を持っているようですね。
(中略)
湾岸戦争の時と比べても凄い進歩。
(中略)
それに比べて、残念なことに反戦運動の方は進歩していないですね……。去年、国連による査察が開始された時点ですでにアメリカは戦争の準備を整え、攻撃のタイミングを計るだけだったことを考えると、あまりにも遅い反戦運動の盛り上がりだったと思います。反戦運動を効果のあるものにするために、軍事の知識は必要なのではないでしょうか。

引用元:空白

殺す技術は、生かす技術より早く進歩する。
つくづくそう思った。
しかし、あきらめて立ち止まってはいけない。

Outbreak of a contagion

| コメント(0) | トラックバック(0)
資料によると、台湾人や香港人を含む福岡までの乗客は209人。

引用元:SARS感染者、福岡行き飛行機に搭乗 邦人106人も

今のシステムでは、感染症の水際での防衛はできないことが明らかになったわけだ。

1 2 3 4 5
>>


このアーカイブについて

このページには、2003年3月に書かれたブログ記事が新しい順に公開されています。

前のアーカイブは2003年2月です。

次のアーカイブは2003年4月です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

OpenID対応しています OpenIDについて