アフリカ通信blog:アフリカ情報のDickoさんが、8月9日にマリ入りされ、現地からブログを発信されています。
現地からの生の情報が増えて、とても嬉しいです!
2005年8月アーカイブ
前にも書きましたが、娘には夢がふたつあります。
・世界一周する
・ご飯が食べられない貧しい人がいない世界を作る
今日、このふたつの夢は合体していることがわかりました。
娘「ねえ、おばあちゃんていくつ?」
私「72かな」
(しばらく計算して)
娘「おばあちゃんが13歳くらいのときに戦争があったんだよね」
ニュースでも見たのかな。
私「すごいね!よく知ってるね!たくさん人が死んだんだよ」
娘「イラクでも戦争してたんでしょ。知ってるよ」
私「お母さんやお兄ちゃんも、マリで戦争に遭ったんだよ」
娘「え!?ほんと?大変だった?」
私「もちろん、すごく大変だったよ。お父さんのお友達もたくさん死んじゃった」
娘「でも、もう終わったんでしょ?」
私「うん。終わった。よかったね。でも今も戦争をしているところがあるね」
娘「え!そうなの?どこ?」
私「たとえばマリの近くのコートジボワール。いとこが住んでたとこ。知ってるでしょ?それからパレスチナ」
今週末、富山県南砺(なんと)市で開催されるスキヤキ・ミーツ・ザ・ワールド2005にマリ人ミュージシャンのアビブ・コワテ & バマダが出演するそうです。
いつも楽しく読ませていただいているアクラ便り、16日はOWAREについて書かれていました。
ガーナ(?)のゲームです。 (中略) 実は同じようなゲームをヨーロッパでもみかけました。 木の実とかではなくもっときれいなアクリルの石っぽいものでした。もしかしたらこれはガーナのものではないかもしれません。
このゲームは、確かにOwareというガーナのアカン語の名前で、西アフリカで広く知られています。
しかし同じようなボードを使い、同じようなルールで行われるゲームは、アフリカと中東を中心に世界中に広がっています。
古代シリアのアレッポの遺跡や、エジプトのカルナック神殿の壁画にもその起源と思われるボードゲームが描かれているそうです。
飢餓と呼ぶか呼ばないか、それを議論するのは「専門家」に任せればいいでしょう。
毎年、充分な食べ物がなく、体力のない多くの乳幼児や老人が、栄養不足から来る症状・病気に苦しみ、死に至るケースも少なくない、という事実をしっかりと受け止めたいと思います。
慢性的、恒常的な問題は、報道されにくいことを知り、報道されても、ああまたかと聞き流してしまう、そういうことのないようにしたいと思います。
これは、食料不足に限ったことではありません。
サヘル地域のマラリアの問題、教育の問題など、人々の暮らしの中のいろいろなことについて、できるだけ鈍感にならないようにしたいと思います。
息子が日本にきてから、日帰りではあちこち遊びに行きました。
しかし、私が8月末に公的認証を取得するシステムの責任者になっていて、システムの最終確認などで泊まり込みで遊びに行く計画を立てるゆとりがありませんでした。
しばらく、家庭と仕事の双方でやるべきことが続きます。
サヘル、マリに関わることを、毎日、たとえ数行でも書きたいと思います。
しかし、数日間、プライベートにパソコンに向かう時間がないかも知れません。
更新がない時は、ネタがたまっているとポジティブに考えてくださいね(笑)
NHK教育テレビ「視点・論点」
日時:8月23日(火)22:50〜23:00
語り:遠藤保雄FAO日本事務所長
アフリカの害虫、砂漠巨大バッタについて
「砂漠巨大バッタ」という言い方初めて聞きました。
大きい、小さいが問題じゃないし・・・
大発生した翌年の雨期後、羽のない飛べない子バッタが、黒い絨毯のように移動していくのも問題だし・・・
と、ちょっと命名に疑問を感じますが、ぜひ見てみたいと思います。
ニジェールの食料不足についての報道が、緊急援助の必要性や援助の状況という「今」の報道から、「これから」の視点が中心に変わってきました。