日本に戻り暮らし始めてから、サハラ再訪まで

2005年8月アーカイブ

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マリの食料不足 (8/24)

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Reuters AlertNet - Mali says rains mean end of food crisis in sight

サバクトビバッタの幼体(正確にはなんというのでしょう?)の被害は?
マリ北部地域の「慢性的」な食料不足については、また忘れられてしまうのでしょうか。

トンブクトゥの近くに住む妻の家族の話では、穀物は売られているけれど、価格が非常に高いとこのと。
援助物資が計画通りに配給されないで、売られていたら困りますね。
また、計画通りに配給されていても、優先順位をつけて配給される人からぎりぎりもれてしまう厳しい生活をしている人が出ることも避けられません。

穀物があっても、数字の上、机上の論理では、食料不足に困っている人ひとりあたり何kg分の食料が配給されたと計算されても、実際にはそれを手に入れられず食べられない人々がいる、という状況をもっと大きく報道して欲しいと思います。

仕事が長引き、昨晩、家に帰れたのは真夜中過ぎでした。
ぜひ見たいと思っていたサヘルのバッタについての番組が見られませんでした(涙)

ご覧になった方がいらっしゃったら、ぜひ感想をお聞かせください。

最高の料理

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昨日までの3日間、会社のISO9001の登録審査でした。
私が管理責任者なので、他の人たちより早く帰るわけには行きません。
というわけで、23日、24日は家族が寝てから帰宅、24日と25日は家族が起きる前に家を出ました。
ですから丸3日、家族は私を見ていませんでした。
日本の企業だと普通ですか?

現地時間の真夜中(日本だと今朝7時頃)、パリ13区の古いアパートで火事がありました。
マリやセネガル出身の人たちが多く住んでいたアパートで、アフリカ系の17人が死亡し、負傷者は約30人。
亡くなった中の14人は子供だったそうです。
asahi.com:パリ南東部で住宅火災、17人死亡 - 国際では亡くなった子供は4人となっていますが、フランスの報道では14人です)

西アフリカの男性と結婚すること、そしてその後現地で暮らすことについて、そうしたい気持ちと大きな不安を持たれている日本人の女性から、メールで質問を受けました。
時期を同じくして、ウェブで同じような不安を抱いていらっしゃる別の方の書き込みを目にしました。

そこで、お返事させていただいたメールをもとに、結婚される前にこんなところを判断材料にされたらどうか、と思うことを書いてみしました。
今後も、同じような不安、悩みを持っていらっしゃる方がいらっしゃった時の参考になればと思います。
しかし、ここに書いたことは、自分の経験だけからの独断と偏見によるものです。
あくまでひとつの参考意見、として読んでくださいね。

コレラの発生

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雨が降り、農作物の収穫が見込まれ、食糧不足が収まりそうだという報道の一方で、雨による飲料水の衛生状態の悪化で、コレラが発生しているという報道があります。

Reuters AlertNet - Cholera kills hundreds as rain pounds West Africa

WHOによれば、今年になってから西アフリカのコレラの患者数は24,621人、うち死亡者401人(昨年のコレラによる死者はおよそ1,600人)だそうです。
発生国は、ギニア、ギニアビサウ、セネガル、ニジェール、ブルキナファソ、マリ、モーリタニア、リベリア。

現在被害が拡大中のギニアビサウ。
政府は被害の拡大を抑えるために、水曜日は休日として、市場での水と食料の販売を一時的に禁止し、町の清掃を行ったそうです。

先ほど、マリ人と結婚してマリに住む時の判断材料について書きました。

考えた末、マリに住むと決められたとします。
一緒にマリで住み始められてから、予想しないようないろいろな問題がでてくるでしょう。
その時に一番大切なことは、問題をひとりで抱え込み、ひとりで解決しようとしないことだと思います。
決してストレスをひとりきりで溜めていかないで、パートナーに相談し、ふたりで問題を解決するようにしてくださいね。

Tinarewen関係のCD

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Tinariwenの日本初公演はもうすぐですね。
わが家は、残念ながら9月2日に東京へ行くことはできません。

ニジェールの写真

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日本で報道されるアフリカやサヘルは、貧困、砂漠化、内戦、などネガティブなものが多いと思っています。
ウェブなどで語られるアフリカやサヘルは、上に加えて、貧富の格差、権力者の収賄、援助・開発の失敗や難しさ、などやはりネガティブな論調が多いと感じています。

「サヘルの風」「Sahel Blog」と名前を変えつつも、このTENEREに続くブログでは、20年以上のサヘルとの関わりから、私の経験や知識の範囲内ですが、できるだけ等身大のサヘルについて語りたいと思ってきました。
ネガティブな報道や文章が多いと思うからこそ、サヘルの悲惨さについてはトーンを抑えて書いてきました。

飢餓や疫病などの報道は、できるだけ冷静に書くように心がけてきました。

しかし、以下のような写真を見ると、胸が詰まります。
ふだん扇動的な写真や報道は避けているのですが、紹介することにしました。
Niger

お風呂場で、娘となぜかばい菌の話をしていて

娘「体の中から悪いものがぜんぶなくなるといいね」
私「うーん、どうかな」
「予防注射って知ってるよね?あれはね、弱いけど病気のもとを体に入れるんだよ。そうすると体が、その病気の弱点を調べて、病気に負けないお薬みたいなものを体の中で作るんだ。」
娘「えーっ!病気を注射するの?!」

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